ぷち解説
衣裳
加賀見山旧錦絵
主な登場人物
鳥 井 又 助(とりい またすけ) 谷沢求馬の忠僕。
誤って殿様 多賀大領を殺してしまう。紛失した菅家の一軸を質請けするため、村の公金100両に手をつける。
女 房(にょうぼう)(だい) 鳥井又助の妻。
夫の難儀を救うため、100両で鏡山の廓に身を売る。
谷 沢 求 馬(たにざわ もとめ) 多賀家の忠臣。菅家の一軸紛失の罪で浪人中。
安 田 庄 司(やすだ しょうじ) 多賀家の重臣。
局 岩 藤(つぼねいわふじ) 奥女中トップの局役。(局:大奥などの部屋方女中の職名の一つで、部屋方の中では最高位に位置する。)
伯父弾正とお家乗っ取りを企むが、企みの密書を尾上に拾われ、口封じのため尾上を亡き者にしようとする。
中 老 尾 上(ちゅうろう おのえ) 富裕な町人の出であるが出世を果たした中老役。(中老:武家の奥女中のうち、老女の次席に当たる者。)
お家乗っ取りを謀る岩藤の密書を拾ったため、岩藤に追い詰められる。
腰 元(こしもと)(はつ) 下級武士の娘ながら、町人の娘尾上の召使。
岩藤・弾正の企みを聞いてしまう。
伯 父 弾 正(おじ だんじょう) 多賀家乗っ取りを企む悪人。
祗園祭礼信仰記
主な登場人物

『金閣寺の段』までのあらすじ
 松永大膳久秀(まつながだいぜんひさひで)は、将軍足利義輝を策略をもって殺し、その母慶寿院(けいじゅいん)とお家の御旗を奪い、金閣寺を拠点として力をふるっています。
 慶寿院の信頼篤い小田信長( お だ のぶなが)は、大膳討伐のため、家臣の此下東吉(このしたとうきち)(真柴久吉)を都へ遣わす一方、出家した義輝の弟を還俗させて将軍義昭とし、準備を整えていました。
 また、慶寿院に仕えていた雪姫(ゆきひめ)は、雪舟の孫娘にあたりますが、父親を何者かに殺され、恋人の狩野之介直信( かのうのすけ なおのぶ)とともに仇を探していました。
(独立行政法人日本芸術文化振興会発行 第109回=文楽公演 番付より)
  『祗園祭礼信仰記』ゆかりの地巡り は こちら
  
  
桂川連理柵
『石部宿屋の段』のあらすじ
 今回の公演は『六角堂の段』からの上演です。それまでにどんな事があったかというと・・・

 信濃屋の娘お半は乳母と丁稚長吉を伴って伊勢参詣の帰りに、隣家の帯屋の主人長右衛門と偶然行き会います。長右衛門はお半の父に五歳まで育てられ、その後、隣家の帯屋に跡取りとして養子にもらわれた身の上。お半は長右衛門に幼い頃から可愛がられ、親子ほども歳は離れていますが、実はほのかな恋心を抱いています。
 長右衛門は遠州から仕事の帰り道。「よい道連れ」と同道し、石部の宿屋に泊る事になります。その晩、お半は丁稚長吉にしつこく言い寄られ、隣室の長右衛門のもとへ逃げ込みました。長右衛門は「まだ子供の事」と自分の布団でお半を寝かせましたが、あろう事か、過ちを犯してしまいます。
 長吉は、腹いせに長右衛門が遠州の殿様から研ぎに出すため預かった正宗の脇差の中身をすり替えるのでした。
(独立行政法人日本芸術文化振興会発行 第110回=文楽公演 番付より)
   『桂川連理柵』ゆかりの地めぐり は こちら
 
首の名前
 役名 かしら名 
 加賀見山旧錦絵
鳥井又助(とりい またすけ) 文七(ぶんしち)
女房お大(にょうぼう だい) 老女方 (ふけおやま)
倅 又吉 (せがれまたきち) 男子役(おとここやく)
谷沢求馬(たにざわもとめ) 源太 (げんだ)
庄屋治郎作(しょうやじ ろ さく) 又平(またへい) 
安田庄司(やすだ しょうじ) 孔明(こうめい)
局 岩藤(つぼね いわふじ) 八汐(やしお)
中老 尾上(ちゅうろうおのえ) 老女方 (ふけおやま) 
鷲の善六(わし  ぜんろく) 端役(はやく)  
腰元お仲(こしもと  なか) (むすめ) 
腰元お冬(こしもと  ふゆ) お福(  ふく) 
召使お初(めしつかい はつ)  (むすめ)  
伯父弾正(お じ だんじょう)   口あき文七(くち    ぶんしち)
忍び当馬(しの  とうま)  端敵(はがたき) 
 
 祗園祭礼信仰記
松永大膳(まつながだいぜん) 口あき文七(くち    ぶんしち)
松永鬼藤太(まつながき とう た) 陀羅助(だらすけ)
石原新五(いしはらしんご) 端敵(はがたき) 
乾 丹蔵(いぬいたんぞう) 小団七 (こだんしち)
川嶋忠治(かわしまちゅうじ) 端敵(はがたき)
雪姫(ゆきひめ) (むすめ)
十河軍平(そごう ぐんぺい)実は加藤正清(かとう まさきよ) 鬼若(おにわか) 
此下東吉(このしたとうきち)後に真柴久吉(ましば ひさよし) 検非違使(けんびし) 
狩野之介直信(か のう のすけなおのぶ)  源太 (げんだ) 
慶寿院(けいじゅいん)  (ばば) 
 
 桂川連理柵
女房お絹(にょうぼう きぬ) 老女方 (ふけおやま)
弟儀兵衛(  ぎ へ え) 手代(てだい)
丁稚長吉(でっちちょうきち) 丁稚 (でっち)
母おとせ 悪婆(わるばば) 
帯屋長右衛門(    ちょうえもん) 検非違使(けんびし)
親繁斎(  はんさい)  定之進(さだの しん) 
娘お半(    はん) (むすめ)   
   


 
衣裳
加賀見山旧錦絵
中老尾上 草履打の段 赤綸子着付(あかりんずきつけ)
長局の段 淡納戸綸子御所解縫着付・打掛(あわなんどりんずごしょときぬいきつけ・うちかけ)
召使お初  長局の段  黒羽二重黄八丈染着付(くろはぶたえきはちじょうそめきつけ) 
奥庭の段  黄紬石持黒衿着付(きつむぎこくもちくろえりきつけ) 
局 岩藤     草履打の段  白縮緬御所解縫着付(しろちりめんごしょときぬいきつけ)
奥庭の段  黒縮緬赤フキ着付(くろちりめんあかふききつけ)
 
 
祗園祭礼信仰記
松永大膳 白綸子大寸二重フキ着付(しろりんずだいすんにじゅうぶききつけ)
此下東吉  白地唐織華紋半腰(しろじからおりかもんはんごし) 
雪姫      赤綸子御所解縫振袖着付・打掛(あかりんずごしょときぬいふりそできつけ・うちかけ)
 
桂川連理柵
女房お絹 鼡納戸縮緬麻の葉小紋着付(ねずみなんどちりめんあさのはこもんきつけ)
帯屋長右衛門  御召縞着付・羽織(おめしじまきつけ・はおり) 
娘お半      縮緬段鹿子振袖・着付(ちりめんだんかのこふりそできつけ)
資料提供:国立文楽劇場衣裳部

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