演目ゆかりのすぽっと
『鬼一法眼三略巻』
『播州書写山の段』の舞台となる「円教寺」は、康保3(966)性空上人(しょうくうしょうにん)によって開かれた天台宗のお寺で、姫路市西北の郊外にあります。西国霊場第27番の札所で、俗に「西の叡山」ともいわれています。ロープウエイで昇りつめた山内には、摩尼殿、大講堂などの堂塔が並んでおり、弁慶は青年期にこの寺で修業したといい、「弁慶の学問所」と伝えられる護摩堂や弁慶の鏡井戸などがあります。映画「ラスト サムライ」のロケ地としても知られています。
円教寺摩尼殿   円教寺大講堂 弁慶井戸
2009年11月29日、応援団バスツアー・ゆかりの地巡りで 書写山に行きました。
その時の紀行文を文楽応援団通信第16号に掲載しています。。
続く『清盛館の段』の館は、京都西八条にあった清盛邸です。もともと平氏一族の邸宅は、東山山麓にある六波羅蜜寺付近に集まっていましたが、清盛は晩年には西八条邸にいることが多かったようです。現在のJR京都線西大路駅の北に若一神社(にゃくいちじんじゃ)があるあたりとされています。この若一神社は、西八条邸内にあった鎮守社だったと伝えられています。
若一神社から約1.5Km東にある梅小路公園の一角に、西八条第跡(にしはちじょうていあと)
の案内板が立っています。
若一神社に立つ「平清盛
公西八条殿跡」の碑
同じく若一神社内の
「平相国平清盛公」像
梅小路公園内にある「西八条第跡(にしはちじょうていあと)
の案内看板

『五条橋の段』
の舞台は、五条通を結び鴨川に架かる橋。平安京の五条大橋は二筋上流、現在の松原橋がそうだといわれています。この橋で、弁慶と牛若丸が出会ったといわれ、国道1号の中央分離帯に童形の義経と弁慶のかわいい石像が建っていましたが、下水道工事のため現在は、五条大橋西詰の牛若公園にお引越し中です。
この「牛若・弁慶像」は、1961年、京都青年会議所が、京人形師「面庄」の十三世岡本庄三さんに制作を頼み、京都市に寄贈したものだそうです。。
現在の五条大橋 牛若弁慶像 牛若弁慶像(うしろ姿) 牛若弁慶像のそばにある扇塚

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