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2015/04/10  机辺のひとり言爺  4月7日 朝日新聞(朝刊)記事によると

教科書検定の結果、来春の中学校、”日本の伝統と文化”のカテゴリーで
音楽の教材として

   歌舞伎「勧進帖」の 【長唄】を一部分唄ってみる(教育藝術社 版)
   文楽「義経千本桜」の【浄瑠璃 床本】の一部を掲載、生徒に声を
   出して語れるように教える(教育出版)

等が含まれているそうで、歌舞伎、文楽が中学生にも知られる事になるようです。

中学校の先生がどのように授業を展開するのか、生徒の関心は?、等
さまざまな問題を抱えていますが、中学生、若者の間にも少しでも
文楽の世界が拡がれば・・・・・・勝手な想像を、希望を持たせます。

2013/05/09 机辺のひとり言爺 標題の本が出ています。

平成23年度 地域の文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業として大阪府教育委員会文化財保護課と 大阪府伝統文化保護団体連絡会が企画・製作しています。

<文楽人形  鬘師・床山   名越 昭司>

男役・女役鬘作品(写真)集、 鬘の作り方と道具、 演目別配役鬘一覧、 後藤先生に依る”文楽人形鬘師・床山(名越 昭司氏)の世界”と題した紹介文等盛り沢山です。


特に作品(写真)集では結髪(鬘)の特徴や風情を知る事が出来ると共にそれぞれの使用演目、役名、役柄が例示されているのが 親切・参考になります。

付属資料として名越さん出演に依るDVDがあり併せて観る事に依って文楽人形の鬘(髪形、役柄),また名越さんの仕事に対する 真摯さが伝わります。

文楽愛好家、演劇を愛でる方々には必見でしょう。

但し、いまの処、この本市販にはなっていません。公立図書館等にて閲覧です。

2013/04/30 机辺のひとり言爺 桜花満開と共に開演の国立文楽劇場4月公演も躑躅満開の昨29日千秋楽となりました。

劇場1Fの展示室では竹本義太夫300回忌企画展示”竹本義太夫と近松門左衛門”が5月29日まで開催されています。 普段、図録や写真でしか見たことのない資料が見られます。
節付け等の伝書として今後の研究期待の竹本筑後掾(義太夫)筆『教訓の巻物』、 義太夫が歌舞伎の舞台に出た(?)、狂言本『難波重井筒』、その図には <竹本義太夫ふしかたる>とあります。(竹本義太夫 節語る)、又は(竹本義太夫節 語る)、どちらとも読めますね。
『安井桟敷定札』も本物を見ました。道頓堀開鑿に貢献した安井家に芝居町が贈った特権です。

近松関連では、広済寺に収められた『二位大納言実藤筆、法華経廿八品和歌 下巻』、近松が京・公家衆の近くに居たこと、 和歌にも嗜みのあった事の一端が知れる資料でしょうか。
他にも箕面・瀧安寺蔵近松や坂田藤十郎のサインある経典、その他肖像画、書籍等多彩です。

この企画展示は大阪商工会議所主催の”大阪検定”のホームページでも受験者に観覧を薦めています。

多くの人々にご観覧いただき、大坂が生んだ演劇人竹本義太夫、近松門左衛門を称揚願いたく拙文を記しました。
 
2012/08/07 N.A. 早々のお返事ありがとうございます。
芸術振興会の方に提案してみます。

私は新米の文楽ファンです。
先日友の会入会申し込みしました。
応援団に参加したいのですが、まだまだ新米なことと、
大阪から離れているので研修会に参加が難しいこともあり、
応援団に入団は難しいです。
でも、文楽を応援したい気持ちはいっぱいです。
私は相生座のある瑞浪市に住んでいます。
これからも相生座の公演が継続するようであれば、その時だけでも
お手伝いできれば、と思っています。
団員でなければお手伝い出来ないのであれば、観客に徹しますが、
人手が足り無いようでしたらお手伝いします。

2012/08/07 管理人
(8/6付N.A..さんへの返事)
お便りありがとうございます。
 ご意見の事ですが、
 文樂応援団は劇場一階の展示物及び文楽の解説をするのが主な目的のボランティアですので、展示室や展示内容に関係するご意見ご要望は劇場側に伝えることが出来ますが、それ以外のことの意見ご要望を持ち込む立場ではありません。

 なので、ご意見は理解できるのですが、劇場側にお伝えすることは出来無いのです。
けれど、文楽劇場はお客様の御意見を大切にしています。
独立行政法人日本芸術文化振興会のホームページhttp://www.ntj.jac.go.jp/goiken.htmlの画面の中の「ご意見」というボタンをクリックしてご意見を書き込んで下さい。
ご意見に対しては必ず劇場からお返辞を出すことになっていると聞いています。
どうか貴重なご意見を書き込んで送ってください。
文樂応援団HPにお便りホンマにありがとうございます。
これからも宜しくお願いいたします。

2012/08/06 N.A.
応援団のみなさんへ。
毎日、文楽の応援お疲れ様です。
先日文楽公演を観に行って思ったことです。
「売店で買いたい物があまりないなー」
歌舞伎何かだと、役者さんの写真やグッズを売っています。
技芸員さんたちはそういう下世話なことをするのが嫌かもしれませんが、
橋本市長の言う所の「採算」を考えると、そういう事をしても良いのではないかと思います。
私が個人的に欲しいと思うものは・・・・
人形のプロマイド、公演ポスターです。
応援団さん達として、そういう事の提案は出来ませんか?
文楽をこれからも守っていくために色々考えていきたいと思っています。
ミーハーな文楽ファンの意見ですが、私のような者の意見も文楽のとっかかりとして
参考にして頂ければ嬉しいです。

2012/05/24 管理人 お便りありがとうございます。
お返事が遅くなりました。

お尋ねの件ですが、
文楽というのは、1872年に大阪で文楽座という人形浄瑠璃芝居の劇場を開いた植村文楽軒という人の名前が由来です。明治の終り頃に普通名詞化して、今日人形浄瑠璃のことを一般に文楽と呼んでいます。人形浄瑠璃は大阪以外にも日本の各地にあり、人形も各地で作られていました。現在の文楽の人形は、パーツとしての首(かしらと読む)の部分と衣裳は、それぞれ大阪の国立文楽劇場で専任者が作っていますが、今遣っている首の殆どは、徳島県出身の人形師大江巳之助さんが作られたものです。人形に拵えるのは、主遣い(首と右手を遣う人)が、上演の数日前に劇場内で拵えています。

以上でよろしいでしょうか。
これからも人形浄瑠璃文楽並びに文楽応援団をよろしくお願いいたします。

2012/05/20 H.A.
文楽のことを調べていて、ここにたどりつきました。
2つ質問よろしいでしょうか。
・文楽人形はどこで作っていたのでしょう?やはり大阪ですか?
・大阪以外にも「文楽」はあったのでしょうか。愛媛県にはあったと聞きましたが。
突然ぶしつけで申し訳ありません。教えて頂ければありがたいです。
2012/01/29 T.O.

初春公演もあとわずかですね。(初春公演は1/24に終演しました。-管理人より-)もう1度くらい観に行きたいのですが、大阪までは遠い。2月の東京公演を心待ちにしています。

先日、文楽&奈良コースで出かけた折、ミニ金屏風をならまちで購入しました。それを初辰さんの招きネコの後ろに置いてみたら、めちゃくちゃかわいい!左手を上げてる方を向かって右にしたため、そのまんま床?って風情になりました。ミニ見台と三味線をあつらえたくなります。ぜひ文楽応援団でも試してみてください。


2012/01/26 S.K. さっそくのお返事ありがとうございました。
2月の東京の切符は第1部、第2部、第3部すべて手にいれました。4月もいつ行こうか考えているところです。(シェラトンのお園さんにも会いたいし。)(簔助師匠のお軽さんにも会いたいし。)

今年こそ(本公演は)全演目を見たいと思っています。
これから応援団通信のバックナンバーを拝見します。

2012/01/25 管理人 こんばんは。お問い合わせにお答えします。

あの写真は、平成6年11月公演「仮名手本忠臣蔵」 『祇園一力茶屋の段』
おかる(吉田簑助)、大星由良助(吉田玉男)、撮影:青木信二
ちなみに、「吉田簑助写真集」(2001年5月淡交社)18頁〜19頁に掲載

もう一点、「お園」ですが、応援団通信第11号で紹介しています。応援団ホームページに応援団通信のバックナンバーをアップしていますので、ご覧になってください。

2012/01/23 S.K.
お返事ありがとうございました。梅川さんでも間違いじゃないとわかりましたが、撮影された舞台は忠臣蔵だったのですね。ここまできたらもう1つ質問します。
何年何月どなたがお遣いになったお軽さんだったのでしょう?

そういえば、私が文楽パックでよく利用しているシェラトン都ホテルには「お園さん」がいらっしゃいますね。こちらはもう町で見かけた文楽人形でとっくに紹介されていることでしょう。

2012/01/22 管理人
(1/17付S.K.さんへの返事)
お問い合わせ、ありがとうございます。

お尋ねの件ですが、『仮名手本忠臣蔵』の「おかる」、『傾城恋飛脚』の「梅川」とも首は「娘」で、鬘、衣裳、帯並びに簪などの道具類も同じです。
従いまして、「おかる」も「梅川」も見分けはつきませんが、新大阪駅に掲示の写真は仮名手本忠臣蔵の「おかる」を撮影したものです。どちらでも正解ですね、同じなんですから…。
文楽に興味を持っていただいて、とってもうれしいです。文楽劇場にお越しになられたら、「ボランティア」の名札を付けた文楽応援団員に是非お声かけください。お待ちしています。

 
2012/01/21 管理人 お問い合わせありがとうございます。

応援団活動は全て無償、もちろん交通費も全額自己負担です。
年間7回の研修会概ね公演2,3週間前後の土曜日の午前中劇場内であります。必ず出席していただきます。が、お仕事と重なる場合は後日何らかの連絡させていただきます。次回の研修会から参加していただきます。次回は2/18(土)10:00〜約2時間半ほど。
活動内容などは応援団HPの団員募集のところで確認してください。
宜しくお願いいたします。

応援団募集について詳しくは、国立文楽劇場 事業推進課 応援団担当までお問い合わせください。
電話 06-6212-5542 FAX 06-6212-1203

2012/01/19 E.K. 「文楽友の会」の会員です。
先日14日に「初春公演」第一部を鑑賞した際に、「文楽応援団通信」が目に留まり持ち帰りました。
活動内容に興味があるのですが、帰りを急いでいたので募集要項、申込用紙が展示室にあるということに気づかないでいました。直接お話を伺った方がいいのですが、今体調があまりよくないため、すぐには劇場に出向けないのですが....

大変お手数とは存じますが、「募集要項・申込用紙」をお送りいただけないでしょうか。もしお送りいただけるようでしたら、住所をお知らせさせていただきます。

また無償ということに関してですが、活動に際しての交通費はやはり全額自己負担なのでしょうか。それも気になりますので、あわせてお尋ねします。
よろしくお願い致します。

2012/01/17 S.K. 初めてお便りいたします。
私は去年の1月4日に約10年ぶりに文楽をみて、すっかりはまってしまい、それ以来東京はもちろん大阪へも通っています。 私は現在は神奈川県在住ですが、和歌山市出身のため、帰省の時は新幹線で新大阪駅まで来て、特急くろしお号に乗り換えています。 新大阪駅の下りホームに「こんなオモロイもんあったんや」というキャッチコピーとともに大きな文楽の写真があり、それがずっと気になっていました。 「ほんまかいな?いっぺん見にいてみよか。」と思ったのがずっと伏線になっていて、昨年お正月に行ってみたのです。 ほんまに「オモロカッタ!!」

実はあの写真の人形を私は「梅川さん」だと思い込んでいたのです。そして携帯で撮った写真を手帳にはさんで毎日見とれていたのです。 ところが今年のお正月1月4日に企画展示コーナーに行き、奥にもまだコーナーがあることに気づいてはいって「文楽応援団通信」のバックナンバーをいくつかもらってきて読んだところ、なんとあの写真は「お軽さん」だ、と書いてあるではありませんか!?(第16号)

さてここからが質問です。 衣装、髪型のどこをみれば、「お軽さん」と「梅川」さんの区別がつくのでしょうか?手のしぐさでしょうか? どうか教えてください。

追伸 今回の企画コーナーで一番驚いたのは和歌祭りに関連した展示が多かったことです。お正月に初詣で毎年行っている、玉津島神社や和歌浦の風景が紹介されていて、 うれしいやらびっくりするやらでした。高校時代からの友人と二人で行って、二人で「おお!!」と感激しました。 最後になりましたが、4日に第1部、7日に第2部を拝見しました。どちらもすばらしい舞台で堪能しました。ありがとうございました。

2011/09/21 Y.T. ご連絡有難うございます。
早速・・様よりメールを頂き、こちらのディレクターに話を進めました。・・様のお話によると大阪、東京、地方の公演でお忙しいようで、こんな遠方まで来ていただけるお時間があるのか、と少々不安なのと、申し訳ない気持ちが起きましたが、スロベニア公演が実現したらそれはそれは、素晴しい事だとお話を前向きに進めて行きたいと存じます。
それではまた今後とも宜しくお願い致します。

2011/09/21 管理人 文楽応援団HPにようこそお問い合わせくださいました。
今朝9/21、文楽協会の・・さんに、頂いたmailのコピーをお渡しいたしました。
協会の方から連絡させて頂くとのことです。
これからも文楽応援団HPをみてくださいね。

2011/09/18 T.F. こんにちは。当方、欧州はスロベニア共和国在住のT.F.と申します。
突然のメールにて失礼申し上げます。

今回、スロベニアは首都リュブリャナの Mini Teaterと言う劇場の館長より、文楽の公演依頼が出来ないだろうかとの質問を承り、こちらへご連絡させて頂いている次第です。
私自身、残念な事に文楽に携わる方との直接的な連絡方法が分からず、インターネットにて財団法人文楽協会などのサイトを拝見いたしましたが、公演依頼に関して問い合わせるメールアドレスなどが見付ける事が出来ず、文楽協会以外でと探していましたら貴方のサイトに辿り着いた訳です。

もし、文楽協会の方などのご連絡先(メールアドレスだと助かります)がお分かりになるようでしたらお教え頂けないでしょうか?また、それとは別に講演依頼の方法などもご存知でしたら教えて頂けないでしょうか?

突然のメールにて大変申し訳ないのですが、海外への日本文化紹介、また、文楽と言う芸術の振興の為にと言う意味でもお力をお貸し頂けると幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

2011/09/11 管理人 文楽床のご質問に関し再度お返事差し上げます。
文楽の盆(いわゆる文廻し)がいつ頃から回転するようになったのか、他にも調べてみましたが、何分資料がないので、やはりはっきり何時からとは分からないようです。

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターの後藤先生にお伺いしたところ、先生の私見では宝暦8年(1758)並木正三が角の芝居(大坂道頓堀五座のうちの一つの芝居小屋)で大がかりな回り舞台を始めたのはほぼ定説になっていて、人形芝居では大坂の山本飛騨掾が既に正徳・享保頃(1720頃)に小規模なぶん廻しを始めた、といわれています。これが人形浄瑠璃の舞台に使われたかというと、人形の舞台は遣い手が居るので人形にとっての地平は単なる空間ですので、回り舞台は採用できません。

そうしたら太夫台への採用はいつか? 
歌舞伎の回り舞台の成立後だろうということはまず動かないと思われます。享和2年(1802)の「戯場楽屋図会拾遺」にある、今とほとんど変らない舞台図に、出語りの太夫台が描かれていますが、それにはぶん廻しはありません。このころの出語り太夫台はいわば仮設で、普段は2階の太夫床の下に収納してあって、出語り(太夫が客に姿を見せて語る)の時だけ引き出して遣ったものと思われます。 

ですから当時は太夫達を瞬時に交代させる必要が無かったわけでして、つまりは床のぶん廻しは出語り太夫床が常設になって初めて採用されたものだ、ということが出来ます。
幕末まで人形浄瑠璃は宮地やあちこちの小規模な小屋で行われ、しばしば禁止もされたりしました。そのような時にぶん廻しを持った太夫床を設置したかということは、やや疑問に思われます。(天保の改革で宮地芝居が禁止されるのが1842年)
ただ 文化から文政頃、出語り・出遣い・早替わりが流行した時期がありました。或いはそのころ出語りを連続して行うために、床にぶん廻しを設置した可能性は有ると考えられます。

明治になり大坂松島の地に文楽座が立てられたのが明治5年(1872)のことです。御霊神社境内に移って新築したのが明治17年(1884)。この御霊文楽座は確かにぶん廻しを設置しています。そうすると、太夫床のぶん廻しの設置は、早ければ1830年頃、遅ければ1870年頃と考えられます。
舞台機構など人形浄瑠璃全般が文化・文政頃に大幅に改革・変化したようであることを考えますと、ぶん廻しも文化・文政頃からそう遠くない時期に設置された、と考えていいかもしれません。

以上、お役に立ちましたでしょうか。
今後とも、文楽ともども文楽応援団もよろしくお願いいたします。
日本へお越しの際は、是非とも大阪の国立文楽劇場へお越しください。応援団一同お待ちしております。

2011/09/03 管理人
お便りありがとうございます。文楽応援団ホームページ管理人です。
お尋ねの床の件ですが、現在のような"文廻し"(回転する床装置)がいつ頃から使われていたかは、分かりません。"文廻し"以前は、床の前に御簾が掛けてあり、その御簾を上げ下げすることにより太夫・三味線の交替をしていたようです。東京の国立劇場小劇場や大阪の国立文楽劇場以外での文楽の公演では、御簾を上げ下げしています。
国立劇場ができる以前、大阪道頓堀の朝日座では、電動式の”文廻し”を使っていました。(朝日座は国立文楽劇場の開場に伴って閉場しています。)
以上でよろしいでしょうか。
これからも文楽を宜しくお願い致します。

2011/09/01 A.K.
初めてお便りいたします。ドイツ在住のA.K.と申します。
文楽に興味があり色々と調べているのですが、床の歴史についてご質問がございます。現在の床(回転式)が国立劇場小劇場が開場される前から他の劇場でも設置されていたのか、それとも床だけが今の位置にあり、大夫と三味線は後ろから入場していていたのでしょうか。もしも、ご存知であれば教えて頂けないでしょうか。
よろしくお願い申し上げます。

2011/08/05 管理人
こんばんわ。お便りありがとうございます。文楽を好きになって頂いて嬉しいです。是非来年度、応援団団員に応募してください。
応募時期は来春1/3〜1/24。文楽劇場一階展示室隣にあります応援団団員募集要項を取りに来てください。応援団の活動のことなどを説明させて頂きます。
是非ともお越しください。お待ちしております。

2011/08/05 Y.T.
こんにちは。昨日の公演時に、応援団通信を初めて貰ってきました。
近頃は、ほぼ全公演を見ていますが、通信をだしておられるのは知りませんでした。いつも、展示場で解説されている方達はよっぽどお好きなんだなぁと思っていました。年がいったら、解説できるくらいになりたいなぁとも。老後の楽しみに始めた文楽鑑賞ですが、近頃は歌舞伎より好きになっちゃいました。来年は是非参加させていただこうと思っています。
大阪の人間が、世界に誇る文化だということを広めるのなら、お手伝いしたいと思います。ビルの玄関にもポスター貼りますよ。
募集の時にメールいただければ、助かりますがお願いできますか?

2011/07/28 管理人
お便りありがとうございます。
文楽応援団は、国立文楽劇場事業推進課に所属しています、民間人によるボランティア団体です。興味を示していただいて嬉しいです。
活動場所は文楽劇場一階の展示室内で、文楽全般の基礎的な解説です。依頼があって外部にも(主に学校関係)出かけて解説しています。
嬉しい申し出ですが東京での活動予定は今のところありません。宜しかったら、来期の応援団員募集に応募されてはいかがでしょうか。現在、東京と横浜在住の方がおられ、年7回の研修会と毎文楽公演ごとに来られ解説されています。
宜しかったら、来年新春文楽劇場においでくださるそうですが、団員バッチをつけているものに声をおかけください。
文楽応援団は文楽が大好きな人たちの団体です。お待ちいたしております。夏休み公演を観に来られるんでしたら、一度展示室の足をお運び声をおかけください。
これからも文楽を支えていきましょうね。宜しくお願いいたします。

2011/07/27 Y.M.
前略、イヤホンガイドのリンクより、文楽応援団の存在を知りました。東京在住で昨年の文楽鑑賞教室以来、文楽にはまっております。現在国立劇場内にて派遣社員として勤務しており、文楽関連の書籍を乱読しておりますが、文楽の将来に不安を感じるものの一人でございます。
文楽応援団は大阪にあるとのこと、東京でのボランティアの必要はございませんでしょうか。何かお役に立てることがあればと思いご連絡した次第です。
来月から杉本文楽、東京公演、地方公演と楽しい季節になりました。新春には大阪文楽劇場にも足を運びたいと思っております。
みなさんの活動をこれからも応援して参りたいと思います。

2011/07/20 K.S.
昨年「梅田墓名の顕彰碑建碑要望書」へのご連署をお願いしたところ、ご快諾を頂いた者です。
この要望書を大阪市並びに国鉄清算事業団(地主)へ提出致しました。大阪市教育委員会では梅田墓跡地を調査され、埋蔵文化財包蔵地として大阪府へ申請されたところ、「大深町遺跡」として認定されました。ここに過日のご支援によりまして、近松文学所縁の地が遺跡となりましたことをご報告させていただきます。有難うございました。概要を別紙資料として添付させていただきますので、ご高覧下さい。まずはお礼まで。

2011/06/04 管理人
文楽応援団ホームページを閲覧いただきありがとうございます。
お尋ねの法西朋子さんの連絡先ですが、応援団からはお答えいたしかねます。
どうしても…ということであれば、国立文楽劇場宣伝係までお問い合わせください。
なお、土、日曜日はお休みですのでご了承ください。電話番号は 06-6212-2531(代表)です。
今後とも、文楽応援団を宜しくお願いいたします。

2011/06/03 H.F. 初めて拝見させていただきました。有志の方々の熱意と愛情が伝わってくる素晴らしいサイトですね。
さて、今回ご連絡させていただいたのは、サイト内のイラストを描かれている法西朋子先生についてです。
一度、お仕事の件でご連絡したいのですが、連絡先をご存じでしたらお教えいただけないでしょうか。
法西先生とは以前、雑誌の取材でお会いした縁で年賀状の交信をさせていただいていましたが、その後転居、ご結婚されたようでご住所が分からなくなっておりました。最近になって漫画家の活動も再開されたようでネット検索でこのページにたどり着きました。
突然のお願いで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

2011/02/12 机辺のひとり言爺
国立劇場(小)2月文楽公演が賑わっている。(10日所見)3部構成でロビーは混雑しているが観客動員数は捌けるだろう。
3部とも時代もの(または時代世話)に景事というすっきりした構成だ。レストランでシェフお得意の料理1品と大人向きの上等デザートのお食事といったところだ。
演目もそれぞれ名品揃いだ。文楽愛好者にも、これから文楽に馴染もうとする若人にも満足感ある狂言建てとなっている。
1部は《葛の葉》から、休演者があり代役だがそれが”ごちそう”になっている。安倍保名に玉女さん、嶋大夫師に団七師といった具合だ。2部《車曳》も簑助師を中心に新しいメンバー、《桜丸切腹》では床には住大夫師、そして板には簑助師、勘十郎さん,清十郎さんと師弟が並ぶ豪華さ、3部では玉女さん、和生さん大奮闘 新・文昇さんが義経役でお目見え、2時間の長丁場を盛上げた。
また景事が結構だ。1部では清治師率いる三味線軍団、変幻を表す本格瑠璃灯が見事、2部ではあまり出ない《菅原》の”道行詞の甘替”で一輔さん、幸助さん、咲甫大夫の”咲くやこの花”賞の揃い踏、
3部ではお待ち兼ね《吉野山》簑助師の登場だ。華やかな追い出し。pm8:48終演
 
3業はもとより大道具、小道具、床山、衣装、下座音楽総力戦、当日は平日だが1部にやや空席があったが、2部3部とも満席の様子。
客はこうして集めるんだと言わんばかりの好企画だと感じた1日だった。
 
2010/12/28 机辺のひとり言爺
今年のカンゲキ(観劇、感激)ノートより
 
’10年も最後となりました。
文楽を始め各種の舞台を観ました。文楽では昨年の”テムペスト”に続いて”日本振袖始”、
”鰯売恋曳網”(9月東京)等の新作が登場し注目されました。どの作品もストーリーが面白く、語り、曲、人形、共々、解かり易いのが何よりで高校生、一般の人々の文楽入門にはもってこいの作品だと思いました。
この入口から興味を繋いで欲しいものです。来年はおめでたい襲名もあります。どうか若い人々を劇場へ誘ってください。
新劇ジャンルでは大阪の桃園会公演<浮標・ぶい>(三好十郎作・深津篤史演出)が立派、
この大作(関西初演?)をともかく舞台に乗せ切った。
新劇といえば今年は無念な年だ。北林谷江(民芸)、長岡輝子、戌井市郎(以上文学座)が世を去った。ここに俳優座と共に
昭和30年〜40年劇団の主張を掲げて舞台を勤めた主なメムバーはいなくなった。井上ひさし、つかこうへい等、劇作家の喪失も無念だ。
 
来る2011年が劇界、とりわけ文楽にとって登り龍の年になってほしいと祈りつつ…

2010/08/26 机辺のひとり言爺
大阪の街中では子供たちの楽しみ”地蔵盆”もはや過ぎ、古人曰く、<秋来ぬと目にはさやかにみえねども風の音にぞ驚かれぬる>と思いきや酷暑いまだ去らずの昨今です。
軽い読み物で暑さを忘れようと小沢昭一対談集 ”日々談笑”(ちくま文庫)を手にしました。これがなかなか面白くて時を忘れました。故郡司正勝先生とのー吉原談義、故井上ひさし氏とのー渥美清回顧、なかでも白眉は網野善彦先生との芸能談義、中世から近世にかけての芸能者(又は集団)の流れ、などがおもしろおかしく語られています。
一読お勧めいたします。
 
9月は東京公演、10月30日からは大阪での錦秋公演と文楽観賞の楽しみが待っています。
愛好者のみなさまと大阪文楽劇場でお逢いいたしましょう。

2010/04/23 管理人 応援団HPに投稿ありがとうございます。

国立文楽劇場での応援団活動は年4回の本公演のみ、劇場展示室で解説ボランテアをさせて頂いています。鑑賞教室、素浄瑠璃の会では解説ボランテアの活動はしていないんです。

これからも文楽を広報するために活動させて頂きますので、宜しくお願いいたします。

2010/04/21 T.O.

17日に大阪公演の通し妹背山、見に行ってきました。関東では、雪の積もったところもあり、冬と春と初夏を体験したような一日でした。ちょうど妹背山でも四季が移り変わっていくのが、シンクロしていました。通しは、出発してから終わるまでの時間が長いので、どうかなあと心配していましたが、とてもおもしろくてほとんど眠くならず楽しめました。ちょうど3月に奈良にも行っていたので、いくらか予習になっていたのもありますが。

ただ今回は、応援団のみなさんが活躍している文楽展示室にゆっくりしている暇がなかったのが、残念です。何しろ休憩時間が短かすぎでした。

とは言うものの、また大阪に行くつもりです。(新幹線の回数券を購入しようかと検討中です。)

次回は、鑑賞教室と素浄瑠璃の会に行きたいと考えています。その折には、応援団のみなさんに声をかけたいと思っていますので、よろしくお願いします。

2010/04/05 T.O.

文楽応援団のみなさん、いつも楽しく活動していてうらやましい限りです。大阪に行く度に、みなさんの解説、文楽への愛を感じていいなあ〜と思っています。もう少し大阪に近ければ、ぜひともみなさんのお仲間に加えていただきたいところですが、何分、千葉在住ということで、大阪に行くのも計画的に処理しなくてはいけません。

でも、夏休み公演で夏祭浪花鑑をやると聞いて、行くしかない!と決心しました。4月の公演はもちろんのこと、今年は何とかやりくりして、大阪公演に全部通いたいと思っています。その折には、文楽応援団のみなさんの楽しげな姿を拝見できるのを楽しみにしています。

今年もみなさんの活躍を、応援しています。
 

2010/04/01 satoko
今日は。初めまして。

このようなHPがあるとは嬉しいなぁと思い、早速メールをさせて頂きました。私も、文楽ファンの一人です。高校生の頃から、1年に何本か、経済的に時間的に余裕がある時に見て来ました。最近は滅多に行けなくなってしまいましたが、今週日曜日の午後に「妹背山女庭訓」を見に行くためにネットで内容確認などをしておりました時に、このHPを見つけました。

今回のお席は中央ですが一番端っこなんですよね。残念ですが、折角なので楽しんで参ります。
また行ったら感想など送らせて頂きたいです!

2010/03/29 机辺のひとり言爺
今年も桜が咲き始めました。満開も良いのですが、芽吹きも落花もまた良いものです。《古人も花はさかりを観るのみかは》とか言っています。

一輔さん”さくやこの花賞”、勘十郎さんが”日本芸術院賞”を受賞されました。おめでとうございます。これからが花の盛りを迎えられる時期に入りました。

そして吉田玉英師、吉田玉松師がなくなられました。無念な事です。玉英師は娘に、婆に、これからの舞台には無くてはならぬ人でした。玉松師は永らく舞台から離れていましたが故文昇師とのコンビでの舞台は華やかで、いかにも文楽らしい男女でした。

この世界での世代交代はいまやまったなしです。大夫、三味線陣の奮起に期待したいものです。

2009/12/23 机辺のひとり言爺
今年も経済と時間の許す範囲で多くの舞台を観ることができたのは幸せな事であった。
 
大阪出身の演出家・深津篤史による<三人姉妹>や岸田國士の小品4編、京都の劇団・遊劇体による鏡花の<海神別荘>など小ホールでの上演ながら美しい日本語のセリフをきかせた。
夏の国立文楽劇場公演、<生写朝顔話><テンペスト>、11月新国立劇場でのシェークスピア
<ヘンリー6世 T・U・V部一挙上演>、国立劇場の10月幸四郎、染五郎による江戸川乱歩原作を劇化した新作歌舞伎(但しこれは未見)、12月の新歌舞伎3篇<真山青果、坪内逍遥、岡本綺堂>の企画 など若い観客層を劇場にひきつける工夫がヒットを生んだように感じた。実際、<朝顔話>や新歌舞伎は文楽や歌舞伎の入り口としては魅力的な演目だ。
 
今年の文化勲章、文化功労賞に関西(京都、大阪)から4人が栄誉をうけた。しかも能楽、文楽、歌舞伎、落語と各ジャンルを網羅している。それだけ関西の芸能レベルは高いともいえる。このレベルを維持するのは後に続く若い人の務めだ。
 
’10年は文楽にあっても若い演者が活躍し、若い観客が十分堪能し ファンになってくれるような舞台展開を期待したいものだ。そして応援したい。

2009/10/09 机辺のひとり言爺
10/3・4(日)四国・徳島市《あわぎんホール》で全国人形芝居サミット&フェステバルがありました。
4日の全国人形芝居大会を観に朝大阪駅前6:40発の高速バスで徳島に向かいました。

技芸員の吉田勘緑さんがコーディネーター司会を努め、全国の人形芝居の中から抜粋の舞台が展開されました。なかでも、佐渡・文弥人形芝居《組討》では大夫の弾き語りでの文弥節、安乗人形芝居での《巡礼歌》での本格的な浄瑠璃語り、その他、《宿屋》、《合邦》、《猿回し》など高度な演目が並んでいました。
若い人や、中には外人の遣い手の人も紹介されていました。全国各地にいまに伝わる人形芝居もいろいろな変遷があってまた先人の熱い想いがあっていまに伝わっている事が良くわかります。

人形を町起しの手段としてそれぞれ各地で努力している姿勢は結構なのですが、人形にばかり視点がいって肝心の浄瑠璃、三味線、がなおざりにされてはいないだろうかなとも思いました。最後まで観たかったのですが帰りのバスの都合で最後2番をのこして帰途につきました。
勘緑さんの人形芝居、浄瑠璃にたいする熱い心がないとできない企画だと感じました。
徳島市では11月3日まで《阿波人形浄瑠璃月間・ジョールリ100公演》としていろいろな舞台が用意されています。10/24・25は阿波人形浄瑠璃芝居フェスティバルとして地元の《座》が多数出演の舞台があるようです。

関心ある方は是非とも観劇いかがでしょうか。


2009/08/26 机辺のひとり言爺
過日、作家の赤川次郎さんが新聞のコラム欄で国立文楽劇場の今夏公演の《生写朝顔話》の[笑い薬]、[浜松小屋]での芸の力を大したものだと絶賛されて、ふしぎなのは、この充実した舞台が、なぜか東京にはやって来ないことことだ!と嘆かれていました。幕内での演目の建てかたはどうなっているかは知りませんが、逆に私は思います、かって東京で公演された簑助師の大石での”仮名手本忠臣蔵”や、今年2月の住大夫師の傑作”敵討襤褸錦”などは未だ大阪では上演されていません。ぜひにも観たいものです。
最近、東京のお客さまも多く国立文楽劇場においでになっています。
初心者にも見巧者にもこれぞ[人形浄瑠璃 ・文楽]だと思はせる狂言建てをお願いしたいものです。

2009/04/09 机辺のひとり言爺
文楽4月公演、国立文楽劇場開設25周年記念の公演です。綱大夫が休演とのこと、新聞で知りました。私4/5日観劇のときは元気に床に座っておられましたに、誠に残念なことです。1日も早いご回復を祈念するばかりです。三番叟の人形の役割(配役)は25周年記念公演ならばここは将来を見据えて思い切って若手の起用もあってしかるべきかとも思いました。
さて、端折っていますが「義経千本桜」の通しです。各段ともそれぞれ結構ではありますがやはり《すしや》でしょう。田舎娘お里の”くどき”と所作にはほとほと感心いたしました。一瞬にして変わる自分の立場、心の変化、文五郎、紋十郎、を咀嚼しての簔助さんの<お里>は可憐で哀感がただよっていました。文楽ファンのみならず大阪市民のみなさま、ぜひぜひ劇場においでください。文楽は貴方の心の内に潜んでいます。
 
2009/01/30 机辺のひとり言爺
1月27日の研修生修了公演を観賞ました。満員の会場でした。どこにこんなにファアンが潜んでいるのでしょうか?通常公演にも来場してほしいものです。
ところ《野崎村》では病の婆は出ませんでした。そうゆう演出もあります。しかし《お光》は何故尼になったのでしょうか?
この芝居の外題は《新版歌祭文》です。祭文の意味をもう一度吟味してみることも必要かなと思いました。

2009/01/13 海州

初春公演ももう中日、昼夜入れ替えとなります。
展示室の特別展示「文楽にみる万歳」が面白い。
何気なくそっと展示されてるなかに
「遊芸稼人鑑札」があった。大きさはハガキ大でしょうか。登録番号、届け出役所、有効期限が手書きで書かれている。芸人の証、身分証明証ですね。これがないと大道は勿論寄席、お座敷での営業ができなかったのです。「講談師に芸人鑑札が必要だった」とある書物で読んだが、実物を見るとなかなか面白いものです。まぁこれで「プロですよ」との認定になるのですが、税金の対象にもなった。鑑札取得には基準はなかったのかなあ?

2008/10/21 机辺のひとり言爺
溝口健二監督の映画”西鶴一代女”のDVDをたまたま観ていましたら、劇中劇でなんと人形浄瑠璃の場面がありました。
出演は竹本源大夫(今の綱大夫の祖父)、鶴澤猿二郎、桐竹紋十郎、でした。源大夫と猿二郎は音のみで曲目は不明でしたが紋十郎は出遣いで、1人遣いの女人形を操っていました。場面は大名屋敷で殿様以下が見物するシーンでした。紋十郎も丁髷、裃姿での出演です。よく見ると若き簔助師らしき人が端役の人形を持って後ろに写っています。時代考証にうるさい溝口監督の事ですから、元禄期の人形芝居、大名屋敷えの出前出張演技、等々興味深いものがあります。
”西鶴一代女”は1952年頃の溝口監督の代表作です。リバイバル上映の際は是非ともご覧になってください。

2008/10/08
机辺のひとり言爺 學燈社発行の國文學10月臨時増刊号は文楽----人形浄瑠璃への招待----と題して文雀師と後藤先生との対談、阪口先生や井上先生の小論文、その他、文楽関する数々の記事で特集されています。
この雑誌は大学生、院生、また国語教育に拘わっている方を対象としていると思われますが、今回の特集記事は我々でも読める内容のものです。
文楽に関心ある方は是非ご一読ください。

2008/09/14
机辺のひとり言爺
東京国立劇場・9月文楽公演”豊松清十郎襲名記念公演”を観てきました。平日に拘らず1部は超満員の盛況でした。
『近頃河原の達引』『口上』『本朝二十四孝』で本来なら狂言建てが逆ですが襲名公演の為でしょう。
<堀川猿回しの段>冒頭の鳥辺山の節回しも哀しく後半の二人の行く末を暗示するかのようでした。中盤での老母の子を想う愛惜の念、後半の与次郎のやさしい心根を三味線のにぎわしい撥さばきのなかににじませて2人はこの世を去ってゆきました。
<口上>では簑助師の一言に情がこもっていました。<十種香>、<狐火>と新清十郎さん、諸先輩のご馳走役に囲まれ可愛い姫(気持ち、女房)振りでした。それにしても簔助師をお俊、口上、勝頼、三役と酷使でしょう。
先代清十郎は晩年しか観ていませんが、時代物、世話物のふけ女形、検非違使、孔明など清楚、香気な芸風を覚えています。
追悼文に”これからの文楽にはなくてはならない人でした。”とあったのが印象的に残っています。
2部は『奥州安達原』の通しで<明御殿>の後、めったに出ない<一つ家>があり珍しい頭”莫耶”が見られます。
しかしながらこの浄瑠璃の”安達原”ほど荒唐無稽、珍奇、な話はまさに浄瑠璃の本懐とも、と思います。
夜9時終演ですが、客席はほぼ満員でした。記念すべき襲名公演が大阪スタートでないのは残念です。
《演劇》は役者と観客が造り挙げる物と再確認した1日でした。

2008/07/19 管理人 文楽応援団のホームページを開設しました。


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