『関取千両幟』 | ||||||||||||||||||||
平成26年11月に上演された 「双蝶々曲輪日記」『堀江相撲場の段』でご案内しました大坂の相撲場を再度ご案内します。 心斎橋から長堀鶴見緑地線の大正方面行きへ乗車し、西長堀で千日前線に乗り換え、そこから一駅で桜川へ到着。1番出口から出てあみだ池筋を北へ直進、道頓堀川を渡って一つ目の交差点を右に曲がり、2筋目を左へ曲がりそのまま直進すると高台橋(たかきやばし)公園があります。 ここには大阪相撲の発祥地であり18世紀ごろまで相撲の中心地となっていた相撲場の跡があったそうです。そのころ堀江は人形芝居もさかんになっていたそうなので、のどかな公園を前に、ここに活気のあるにぎやかな歓楽街があったのかと想像すると、なんだか不思議な気持ちになります。 高台橋公園の東側の筋を南に三筋行くと、南堀江公園があります。公園の西側、堀江中学校に面したところに、「勧進相撲興行の地」の碑と地元高台地区まちづくりの会が立てられた「元禄五年大阪相撲興行発祥の地」の幟がひらめいています。 |
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さて、関取の猪名川は、その名の通り大阪府と兵庫県の境を流れる猪名川沿いの町、池田の出身をいわれ、池田市新町の西光寺に弟子たちの建てた墓があると聞いて、西光時を訪ねてみました。 池田市の中心部は古くから呉服(くれは)の里と呼ばれ、現在も呉服神社、呉服町などに名残りが見られます。16世紀頃以降、池田は商業都市としての性格を強めるようになり、なかでも池田炭の集散地と酒造の町として繁栄しました。そんな池田市を訪ねます。 阪急梅田駅から宝塚線急行で約15分で阪急池田駅に到着します。改札を出て左へ進みマルシェ3番館の階段をのぼり、歩道橋を渡ります。階段を降り、ショッピングシティ サカエマチ1番館街の商店街のアーケードを進んでいきます。2番街をこえると歩道がきれいに整備された通りに出ます。通りを横切って真っ直ぐ進むと右手に酒造の町池田で有名な「呉春」の酒蔵があります。外側だけを見学して元の通りに戻ります。そこを右に折れて少し進むと右手には「落語ミュージアム」があり、上方落語の資料を常設展示されていて無料で見学することができます。但し毎月1回開催されている落語会は有料です。 落語ミュージアムの斜め前には、江戸時代に建てられた芝居小屋・呉服座の優れた建築様式を一部再現してできた大衆演劇場「呉服座」があります。大衆演劇が上演されています。 |
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駅前歩道橋 |
呉春(株) |
歩道の整備された通り |
落語ミュージアム |
呉服座 |
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呉服座を過ぎて右手に曲がり少し歩くと、目指す「西光寺」があります。山門の掲示板には「文楽初春公演」のポスターが貼ってありました。思わずうれしくなりました。さて、本堂の右手に関取猪名川の門弟たちが建てた「猪名川政右衛門の碑」があります。池田市史跡名勝天然記念物と書かれた説明板には、
と、あります。 この近辺には酒造屋敷やお寺などがたくさんあります。西光寺を鐘楼近くの出入り口から出て、弘誓寺、出雲社などを眺め、左手(西)へ進むと猪名川に出ます。河原に降りゆったりとした流れを眺めた後、西本町交差点を通り呉服座の前の通りを戻りました。ゆっくり見て回っても2時間程度で巡ることができました。(SK) |
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西光時山門 |
西光時本堂 |
猪名川の碑 |
猪名川の碑説明板 |
猪名川 |
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大阪市西成区岸里東1丁目の安養寺にも猪名川の墓があります。以前に『心中天網島』で紙屋治兵衛の妻おさんの墓でも紹介しました。 国立文楽劇場から地下鉄堺筋線日本橋駅で天下茶屋行に乗車し、3駅目の天下茶屋駅(南海電車の天下茶屋も同じ場所)で下車します。 地下鉄の改札を出て、右へ進むと、左手斜め前に「天下茶屋駅前商店街」のアーケードがあるので、この通りをまっすぐ進み、5分程歩くと車が通る道路(紀州街道)に出て、そこを右折。この街道沿いを10分程進み、天下茶屋公園の向かいにある安養寺に到着しました。なお、恵比寿町から出ている阪堺線(チンチン電車)を利用する場合は聖天坂駅で下車、2分で行けます。 お寺の門前には「紙治おさんの墓」 とともに「関取猪名川の墓」の石碑があり、門を潜ると猪名川の墓があります。 (US) |
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天下茶屋駅前商店街 |
安養寺 |
石碑 |
猪名川の墓 |
猪名川の墓 |
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