周辺見てある記
『竹本座跡』
 義太夫節の租竹本義太夫が貞享元年(1684年)に大坂道頓堀に創設したのが竹本座。浄瑠璃作者の近松門左衛門の作品をもっぱら上演しました。
 国立文楽劇場から地下鉄日本橋駅の交差点を越えて、真っ直ぐ歩くと御堂筋の一つ手前に戎橋筋(えびすばしすじ)があり(日本橋駅から地下街を歩くと、クジラパークの右の階段を上ると戎橋筋)、右折して道頓堀に出ます。スターバックスのコーヒー店を右に曲がると、新しくできたファッションストア「FORFVER21」との間に、「竹本座跡」の石碑があります。義太夫300回忌の記念の年にあたる今年、この碑を囲むように義太夫の肖像画が描かれた大型パネルが設置されました。QRコードも刷り込まれていて、そのホームページでは4か国語で文楽が紹介されています。
 道頓堀をそのまま東に歩くと、今はウインズ道頓堀となっているところが、操り浄瑠璃の全盛期、両座競い合った豊竹座のあったところです。
 人物の心理描写を重んずる地味で重厚な芸風の竹本座、派手で技巧的な豊竹座、両座のあった位置関係から竹本座の芸風を「西風」、豊竹座を「東風」と呼びました。
 文楽鑑賞の合間に訪れてみてはいかがでしょうか。(SK)


ビルの隙間に佇む「竹本座跡」碑

竹本座跡のパネル

QRコードで4か国語の解説

碑の側面
(由来が読みづらい・・・)
 
   
 
3月27日には、政岡(伽羅先代萩)と小春(心中天網島)が碑の除幕をしました。その様子もご覧ください。
   


 

 
 


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