『近頃河原の達引』 | |||||
四条河原の段/堀川猿廻しの段 | |||||
2013年12月に入ったすぐの日曜日、「源平布引滝 九郎助住家の段」ゆかりの地の「手原」を取材したのち、JR草津線、琵琶湖線を乗り継いでJR山科駅で下車。遅めの昼食を食べて、今度は京都市営地下鉄で山科駅から東山駅へ。東山三条交差点から東大路通りを北へ。東山二条の交差点を渡り東山丸太町の交差点を渡って、一つ目の信号を右折(東へ)聖護院門跡に到着(東山三条から徒歩15分ほど)。この聖護院の森を目指して、お俊伝兵衛は落ち延びてきたのでした。 聖護院門跡の東隣に聖護院塔頭積善院準提堂があります。門をくぐって左側奥、ここに、文楽「近頃河原の達引」のおしゅん(実物はお俊)・伝兵衛の恋情塚と五輪塔が建っていました。塚の裏側には「代表者豊竹山城少掾 昭和27年11月供養塔建立」とあり、竹本綱太夫、中村鴈治郎、片岡仁左衛門、竹澤彌七、吉田文五郎と連名が刻まれていました。4人でしっかり、お参りしました。 (積善院:鎌倉時代1200年頃の創建とされ、江戸時代建立の準提堂と併せて積善院準提堂とも呼ばれル。本堂には不動明王像と準提観音を安置。境内には「崇徳院地蔵」がある) |
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聖護院 | 積善院準提堂 | お俊伝兵衛恋情塚 | 恋情塚裏 |
五輪塔 |
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東山区の実報寺には、お俊・伝兵衛の墓所があるそうですが、今回はお参り出来ませんでした。 先を急ぎます。東山通り(積善院を出て左へすぐ)に出て、左側のバス停に。右の方にバスが見え、京阪バス熊野神社前に走りました。四条京阪前で下車。(運賃は220円。ICカードは使えません。小銭をご用意ください。) 四条河原は後にして、阿古屋塚のある六波羅蜜寺へと急ぎます。(AH) (四条河原は後日撮影しました。) 年末、最後の日曜日に、前回取材の出来なかった実報寺を尋ねました。 JR京都駅から市バス100号系統で4つ目、五条坂で下車、五条坂の一本右の道を行きます。大谷本廟を右手に見て数分歩くと、左手に多寶山実報寺があります。ここらあたりの小高い山が鳥辺山で昔から葬送の地です。寺門の入口に、井筒八橋本舗が建てられた「お俊・伝兵衛はか」の碑が建っていました。鳥辺野の説明板もあります。中へ入ってみると一面のお墓、お俊伝兵衛の墓を探すのは容易ではないので、寺務所で尋ねました。事務所の右手の小さな門を潜ると、左手に要法寺開山本廟があり、その左手にひっそりとおしゅん伝兵衛の墓が佇んでいます。事務所で案内を乞うた時に、写真はだめですよと念を押されましたので、残念ながら撮影はしませんでした。(合掌)(SK) |
四条河原(三条大橋を望む) |
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東山五条交差点 |
五条坂案内 (これの右の道を行く) |
多宝山実報寺 |
お俊伝兵衛はかの碑 |
鳥辺野の説明板 |
鳥辺野の墓地 |
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