演目ゆかりのすぽっと    
 
『壷坂観音霊験記』
2018年12月3日、団員3人で壺阪寺に出かけました。 天気予報は 曇り時々雨。12月の寒空の中、どうなることかと思案しておりましたが、 時々日差しが注ぐような 思いもよらぬ暖かい一日となりました。

<壷阪寺>
 奈良県高市郡高取町壷阪3
  近鉄吉野線「壷阪山」下車。奈良交通バス または タクシーに乗車。
  近畿・阪和自動車道から南阪奈道路を経由し、大和高田バイパスで橿原市内へ。
  169号線を南下し、清水谷交差点を左折。

 
  壷阪寺は、西国三十三ヶ所霊場の第六番札所で、真言宗のお寺です。
 入山の受付を済ませ、まずは右手の大講堂から拝観させていただきました。 堂内には、過去の文楽の写真や資料がたくさん飾ってあり、大変見ごたえがありました。

  階段や坂を上っていきますと、多宝塔や三重塔、そして礼堂があります。 礼堂に続く本堂八角円堂で、ご本尊の十一面千手観世音菩薩に手を合わせます。
 観音さまの間近まで行くことができます。主に眼病治癒を祈らせていただきました。 また、裏の出口からは大和三山奈良盆地を見渡すことができます。

入口

 大講堂

仁王門
 
三重塔

十一面千手観世音菩薩
   
 
  いよいよ、お里・沢市の像の前に来ました。
  ここは、浄瑠璃「壺坂観音霊験記」の中で、沢市とお里が身を投げた谷と言い伝えられています。 深い谷を覗き せつない夫婦愛を感じながら、写真撮影をさせていただきました。

 他にも、大釈迦如来石像・大観音石像・大涅槃石像…など、大きな仏様がたくさんあります。 山一帯がテーマパークのような壷阪寺で、名残惜しい紅葉も楽しみました。

お里澤市の像

 お里観音

大釈迦如来石像
 
澤市霊魂碑

大観音石像と大涅槃石像
   

めがねオブジェ

めがね供養観音

大観音石像

見事な紅葉

壺坂寺全景
   
 
 
 山を下りた麓にある住宅地の中に、お里沢市の墓があります。 「信楽寺」という小さなお寺の境内右手に、二人のお墓と地蔵石仏が祀られていました。
  国道沿いにバス停がありますが、運行本数もかなり少ないですので、自家用車またはタクシーでの移動がお勧めです。 お寺までの案内標識も特にありません。道もたいへん狭いです。
     
<信楽寺>
 奈良県高市郡高取町下子島

   
 (S.N)
 
壷阪寺は西国三十三所観音霊場の第六番札所。そこで、西国三十三所観音霊場の札所案内と、札所が舞台になっている文楽の演目を紹介します。
第1番 那智山青岸渡寺 第18番 紫雲山頂宝寺(六角堂) 『桂川連理柵』六角堂の段
第2番 紀三井山金剛宝寺(紀三井寺) 第19番 霊麀山行願寺(革堂)
第3番 風猛山粉河寺 第20番 西山善峰寺
第4番 槇尾山施福寺 第21番 菩提山穴太寺
第5番 紫雲山葛井寺 第22番 補陀洛山総持寺
第6番 壷阪山南法華寺(壷阪寺) 『壷坂観音霊験記』山の段 第23番 應頂山勝尾寺
第7番 東光山龍蓋寺(岡寺) 第24番 紫雲山中山寺
第8番 豊山長谷寺 第25番 御嶽山清水寺
第9番 興福寺南円堂 第26番 法華山一乗寺
第10番 明星山三室戸寺 第27番 書寫山圓教寺 『鬼一法眼三略巻』播州書写山の段
第11番 深雪山上醍醐寺 第28番 成相山成相寺
第12番 岩間山正法寺(岩間寺) 第29番 青葉山松尾寺
第13番 石光山石山寺 第30番 巌金山宝厳寺 『源平布引滝』竹生島遊覧の段
第14番 長等山園城寺(三井寺) 第31番 姨綺耶山長命寺
第15番 新那智山観音寺 第32番 繖山観音正寺
第16番 音羽山清水寺 『玉藻前曦袂』清水の段
『新薄雪物語』清水寺の段
第33番 谷汲山華厳寺
第17番 補陀洛山六波羅蜜寺



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