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 『桜鍔恨鮫鞘』  
 鰻谷の段 

 「鰻谷の段」の舞台である鰻谷という地名は、平成元年の住居表示の改正により消滅してしまいました。現在では、鰻谷商店街にその名を残しています。鰻谷商店街を訪ねました。
 地下鉄御堂筋線心斎橋駅の2号出口(梅田方面からだと一番後ろ)を出て、クリスタ長堀の地下街へ進み南口12に出ました。出たところは御堂筋と長堀通の交差する新橋交差点。ここを南に(左手に)入った一筋目が、鰻谷北通り、通称「鰻谷川柳通り」です。一般公募で選ばれた川柳作品が街路灯に掲示され、鰻谷通りの新たな名所となっているとのことです。
 
 その一筋南側が、鰻谷南通りです。商店街を歩いた途中の電柱には「鰻谷」と名前に入った標識がでていました。こんなところにしかもう名前は残ってないのですよね…。

 商店街を突き抜けた先は堺筋です。すぐ左手には地下鉄堺筋線の「長堀橋」の駅があります。文楽劇場のある日本橋駅から北へ一つ目の駅です。
 
  
  

鰻谷北通り

鰻谷北通り 

電柱の標識

鰻谷南通り 

 鰻谷南通り

堺筋側より望む
 
 

 「鰻谷の段」に登場する古手屋八郎兵衛の墓碑が、文楽劇場からほど近い法性寺にあると聞いて訪れました。
文楽劇場の正面前の千日前通を左(東)に進みます。途中スーパー玉出があり、その前には「近松門左衛門モニュメント」が建っています。そのまま真っ直ぐ進みます。登り坂をえんやこらえんやこら登り続け、登りきる一歩手前に高津神社への道案内があるところを左へ曲がります。
 一つ目の信号を左へ入ると、高津神社があります。そのまま真っ直ぐ歩き、次の信号の北東角が目指す法性寺です。

 南側の仁王門を潜ります。すぐ左手には大黒殿が、正面右手には浄行堂があり、その右手が本堂です。本堂の右手から墓地となっていて、本堂をぐるっと廻るように進んでいくと、古手屋八郎兵衛の墓があります。立派な墓です。公演が満員になりますようにとお祈りして、西側の山門より後にしました。

 来た道をまた帰りますが、途中には豊竹若太夫の墓がある本経寺、曽根崎心中お初墓所の久成寺、また、梶井基次郎の墓がある常国寺が並んでいます。ゆっくりとお参りしてみてください。(SK)
 
  
  

近松門左衛門モニュメント

道案内標識 

法性寺

仁王門 

 大黒殿
 
 

浄行堂

本堂 

古手屋八郎兵衛墓

古手屋八郎兵衛墓 

 山門
 
 
 
 
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