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文楽応援団では、年に2回「文楽応援団通信」を発行しています。
劇場ロビーや資料展示室に配置しています。

応援団活動の記録
文楽応援団について

団長からのごあいさつ


                                                                                                       
 あけましておめでとうございます。
 平成の元号の最後のお正月になりました。
 初春公演初日は年末の天気予報を裏切り、あまり寒くもなく雨も雪もなく風もなく穏やかに幕を開きました。 第一部開演前に一階正面玄関前に特設舞台が設けられ大きな酒樽が据えられ、新年のご挨拶のあと黒門市場から雌雄の鯛が届きます。
  赤姫の人形を持つ人間国宝の吉田和生さん、吉田和馬さん、文楽関係の方々で「ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ」と掛け声とともに菰樽を開きました。前列のお客さんの近くまで飛び散る勢いです。お振舞は赤姫の人形が持つ柄杓で、升を持つお客さんにお神酒を注ぎます。お正月ならでの賑わいです。  

 文楽応援団が常駐している劇場内一階の展示室は、常設展示「文楽入門」続いて企画コーナー「初春公演の演目にちなんで」となります。(3月17日まで開室) 入口から大きな画面が目に入り、文楽の解説をわかりやすく解説しています。 老若男女が重なるようにキレイな映像に見とれ大勢の人だかりです。お陰でと言うのも変ですが、解説する団員はいっとき手持無沙汰になってしまいます。 映像は20余分で完ですので、ご覧なられた後に展示室を見渡してください。 そして文楽解説員に声を掛けてください。
 ここ数年展示室には外国の方の姿も目立つようになりました。入場者の全体数にすると外国の方は少しですが、以前は外国の方を見かけるとちょっと苦手かなと思っていました。しかし触れる展示品は、言葉が上手く通じていなくても「フォトOK」と言いますと、とても嬉しそうに持って遣ってくださいます。外国の方の表現方法は直接的で判りやすくて面白いです。 展示室の解説文も英文が併記されています。熱心に読んでおられることもあります。
 昨年11月公演中には、応援団員のアイデアで展示品に因んで外国の方にだけ、「小さな着物を折った折り紙」を配布しましたら、もう目を輝かせて「オ・リ・ガ・ミ。ワンダフル❢」と喜んでいただきました。文楽応援団員の中にも英語で説明する人も居て、伝えることが出来ているように思えます。
 近頃では、馴染みのお客さんが文楽ビギナーの友人を連れて来られ、ご自身で解説され、応援団員の出る幕がないときもあります。

 初春公演には独特の華やかさがあります。 一階のロビーには睨み鯛。大きな鏡餅。餅花(木々の枝に紅白のお餅を飾っています) 正面玄関には大きな門松飾。 来場されたお客さんのフォトスポットになっています。 7日までですが、公演中の幕間で技芸員さんによる撒き手拭があり、いっときは我を忘れて両手を広げてキャッチしようと頑張ります。 受け取ることができると今年も福が来たぁと嬉しくなります。 撒いてくれる技芸員さん達は若くて、飛ばす距離も様々で大わらわ。 文楽せんべいさんでも、今年の干支入りの手拭が販売されています(450円)けどね。
 床(太夫・三味線さんがグルリ回って出てくる丸い盆)には、鏡餅。 公演が始まる前のエエ雰囲気です。 そして舞台正面上部には向かい合った大きな大きな赤いにらみ鯛。真ん中に大凧。 凧には壺阪寺ご住職常盤勝範師の揮毫による「亥」。初春の縁起物です。

第一部
『二人禿』
  二人の禿が楽しそうに羽根突きしたり毬をついたり。 決して禿をハゲとは読まないでください。幼い少女の髪型でオカッパと言うのが有り、それでその時の印象でその字が使われているのだとか(イヤホンガイドの受け売りです。)
『伽羅先代萩』
 演目の題名からも仙台の伊達騒動をうかがわせます。母親の情か忠義か。 栄御前を遣われる吉田簑助師。ジッと動かない吉田和生師が遣う政岡。 その栄御前の視線が、政岡にずっと注がれていました。その緊張感。客席に居ても伝わります。 これだから、双眼鏡が、単眼鏡が要るんです。持つ手が固まっていました。
『壺坂観音霊験記』
 これはもう文楽の演目では珍しいハッピーエンド。 先日、それが好きやないっていう人に出会いました。ほほぉ。 それは又貴重なご意見です。 今更なんですが、観たその時の年齢、家庭環境、その日の気分により観劇後の感想が違ってきます。若い頃と歳を経て観た時と、こんなにも見方が違うって実感したわ、という話をよく耳にします。だから文楽はやめられないんですね、きっと。

第二部
「冥途の飛脚」
 近松門左衛門作の名作です。 今で言う公金横領の話です。今も昔も変わらず実際にあった事件が元になったお話です。 『傾城恋飛脚』『恋飛脚大和往来』などの改作もあります。 昨年末、梅川・忠兵衛が通ったと言う誉田八幡宮、竹内街道、三輪の茶屋、新ノ口に行ってきました。300年以上も前はこんなにきれいな道ではなかったろうに、しかも昼間を避けて夜道を行くなら、どんなに寒く不安だったろうかと思いましたが、梅川には嬉しかったんでしょうか。 好いたオトコとあんな薄着で素足で冥途への道を行ったのですから。 近松門左衛門の文章はオンナに優しく美しく綴られています。
『壇浦兜軍記』
  阿古屋の首(文楽では“かしら”と読みます)、衣裳。 観る者を圧倒します。人形自体の重さも圧倒されます。女人形では一番重いと言われています。それを桐竹勘十郎師は眉一つしかめずに遣われています。 あの打掛は昨年11月公演の企画コーナーで展示されていた新作の衣裳です。その時にご覧になったお客さんから幾ら位するものですか、という質問が有りました・・大阪ならではの質問ですね。お答えは、明確な金額は判らないけれど、高価なものだとお聞きしました。
 さて、 文楽の観劇は、ホンマに楽しみで座席に埋まるのですが、何故途中でコックリと居眠ってしまうのでしょう。ハッと気付くと床の演者が替わっていたり、舞台の背景が違っていたり。 気持ち良いんですよね、浄瑠璃聞きながらユラユラしているのって。 先日エライ先生も寝てはったと聞き、ああ何だかホッとしました。 それで、居眠っていたところをもう一度目を開け聞き耳立てて、観劇しなくちゃと思うのです。 同じ演目を繰り返し観ていても新発見があり、毎日でも観ていたいのです。 文楽中毒の病気ですね。

 31年度の文楽応援団員募集中。  初春公演中、新規文楽応援団員を募集しています。一部、二部の開演一時間前から一階展示室に居る団員(文楽応援団解説員というカードを付けています)にお声をかけてください。 文楽劇場の友の会会員で、年7回開催する研修会、公演中4回以上の解説ができる方、是非とも入団して仲間になってください。 一番重要なことは文楽が好きな方。お待ちしております。 ご一緒に文楽への敷居を削りましょう。

 この春で文楽応援団は結成19年目になります。いつの間にか随分と経つのですね。 歳は経てもいつも変わらず展示室に立っております。お声を掛けてください。 文楽のお話をいたしましょう、お聞かせください。共に楽しみましょう。 今年も文楽応援団をよろしくお願いいたします。
                                                     (2019.1.9)
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