演目ゆかりのすぽっと  
『冥途の飛脚』   
   
  2018年12月3日、団員3人で壺阪寺に出かけた折、浄瑠璃「傾城恋飛脚」「冥途の飛脚」の ゆかりの地にも足を運んでみました。  

 新町を出て忠兵衛の実家のある大和・新口村まで落ち延びる行程の中で、駕籠を降りた二人は 冷たい冬空のもと竹内峠を越えたと言われています。
  さらに新口村に向かう前に、二人が20日程滞在した「三輪の茶屋」という宿屋が出てきます。 実際にあった竹田屋という旅籠のことで、二階建ての建物は昭和初期までありました。
 その後、子孫の方がその茶屋のあった自宅の敷地内に「梅川忠兵衛之碑」を建立され、「三輪の茶屋跡」として公開されています。 一般家庭のお庭の中にありますので、静かに拝見させていただきました。

 また、大正5年に移設された「三輪の茶屋」の門も現存しています。 大神神社・二の鳥居近くの そうめん処「森正」さんの正面入口の門です。
 
   

<三輪の茶屋跡>
 奈良県桜井市(大神神社 大鳥居から一の鳥居に向かう参道途中)
 JR桜井線「三輪」下車 西へ400m
<そうめん処・森正>
 奈良県桜井市三輪
 JR桜井線「三輪」下車 大神神社方面約400m
 近畿・阪和自動車道から南阪奈道路を経由し、大和高田バイパスで橿原市内へ。
 国道165号線で桜井市へ。169号線を北上し、三輪交差点を右折。

 三輪の茶屋跡
森正・三輪の茶屋の門
 
           
  自家用車で竹内街道を走ってみました。
  竹内街道は、大阪府堺市から奈良県葛城市までの約26㎞にわたる日本最古の官道といわれ、 現在では そのうちの一部が国道166号線に指定されています。
 また、奈良県香芝市・屯鶴峰から大阪府和泉市・槇尾山を結ぶ全長約45㎞のダイヤモンドトレール(長距離自然歩道)の一部でもあります。
 
 
竹内街道と国道166号線
 
県境
 
竹内街道分岐
     
   
 浄瑠璃「冥途の飛脚」のなかに出てくる誉田八幡宮にも立ち寄りました。
 誉田八幡宮は応神天皇を主祭神とする、たいへん由緒深い歴史のある神社です。 応神天皇陵がそびえ、御陵祭祀を司っておられます。
 境内は大変広く、9月の秋季大祭には神輿が応神天皇陵内へ渡る様子も見られます。  
 
 

<誉田八幡宮>
 大阪府羽曳野市誉田3丁目2-8
 近鉄南大阪線「古市」下車 徒歩約10分
 近畿・西名阪自動車道 藤井寺ICより国道170号線を南下

 
 
誉田八幡宮
 
誉田八幡宮・鳥居
 
誉田八幡宮・本殿
 
右近の橘
 
左近の桜
 
 (S.N)  
他の記事:周辺スポットで紹介しました 「梅川・忠兵衛 ゆかりの淡路町」 「梅川忠兵衛の墓」   
「道行相合かご」のあと辿った新口村  『傾城恋飛脚』「新口村の段」      
   
   
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